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2013/07/24

アルプスの少女ハイジで1番すごい人はデーテおばさんだと思う

久しぶりにハイジ見ました。ちゃんと最後に見たのは20年以上前だと思います。
結構覚えていたんですけど、子供に見た時と印象が結構違っていて驚きました。
それはデーテおばさんです。

私はあのおばさん嫌いでした。
1話冒頭でハイジにスカーフ被せるんですけど、ハイジとても嫌そうなんですよね。
やめてあげてよ苦しそうでしょって。
その後、アルムおんじに無理やりハイジを押し付ける訳ですけど、あの時の笑顔がね。
子供ながらに分かるんですよ、皮肉を言ってんだなこの人って。
それでアルムおんじにもう来んなって言われたら涙目になりながら山を降りていく。
なんだよあのおばさん。

その後暫くたってまた来るんですよね、デーテおばさん。
もう来んなって言われたでしょ。
頭に変な羽付けてるし、あの格好が嫌でした。
で、ハイジ連れてっちゃう。アルムおんじもペーターも悲しんでる。
デーテおばさんやっぱり酷い人だなって思いました。

結局ハイジは山に戻り、クララが立ってめでたし、めでたし。
ちなみにフランクフルトのクララの屋敷へも
デーテおばさんはなから強引にハイジをおいていきました。
私が子供の頃に感じたデーテおばさんは終始嫌な人なんですね。

でも今回見なおした時、印象が変わりました。デーテおばさん実はすごい人なんじゃないかと。

●アルムおんじが変わった。
村人たちとの交流を絶って1人で山で過ごしていたのに、
最終的には冬の期間は山を降りて村で過ごすようになるし、村人たちとも交流するようになります。
きっかけはハイジなんですけど、
そのきっかけを作ったのは身勝手にハイジをアルムおんじに押し付けたデーテおばさん。

●ハイジは字が読めるようになった。
ハイジがデーテおばさんと暮らしていたら学校へも行かせるだろうから字も読めるようになっただろうけど、
山に居たままだったら恐らくハイジは字が読めないまま、もしくは随分と遅れていたでしょう。
と言うのもアルムおんじがハイジを学校へ行かせたがらなかった。
教会の神父さんが何度も説得するんですけど断固として首を縦に振らないんですね。
それを壊したのがデーテおばさん。
フランクフルトに連れて来られたハイジはクララと勉強するようになるんですけど、
そこで字が読めるようになるです。
その後、アルムおんじが本を読むハイジの姿を見て冬の間ハイジを学校へ通わせる事も決心させる。
すごいでしよ、デーテおばさん。

●クララが立った
クララがフランクフルトでハイジと出会わなかったらクララは一生車いす生活だったのではないでしょうか。
ハイジが山に戻ったあと、クララはハイジに会いに山へ遊びに行くわけですが、
そこで暮らしてどんどん元気になる。
アルムおんじはクララが立てる事を確信し、リハビリをさせたら本当に立てるようになります。
アルムおんじ > フランクフルトの医者な構図は謎ですが、まぁとにかく立った。
デーテおばさんがハイジをフランクフルトへ連れて行き、クララとハイジが友達になったからこその出来事なのです。

デーテおばさんは半ば強引な行動で物語を引っ掻き回します。
おばさんの行動で悲しい思いをし、涙を流した人もいます。
それでも良い方向へ動くきっかけを何度も作ったデーテおばさんを私は少し見直しました。

2013/05/06

福島観光してきました。

今年もGWの休みを利用して。


これは去年、東北を観光した時の感想。
まだ喪に服している。なんだか暗い景色や人々を見ながら少しでも役に立てる事をしようと、
同情と言うか被災地を文字通りの言葉でしか受け止められませんでした。

けれど今年はネガティブな空気を殆ど感じません。
もちろん場所によってはまだまだ辛い日々を過ごされている方も多くいらっしゃると思うので
一概にそうだとは言えませんけれど。
それでも子どもは公園を思いっきり駆けまわり、市場には元気な声が飛び交い、
みな顔が活き活きしているんですね。

観光施設には県外ナンバーの車が沢山止まっており、
決して安いとは言えない水族館のチケットや商品が飛ぶように売れています。
魚も美味しいし、空気も綺麗。
静かな広い海を眺めていると本当にここが2年前に被災した地域なのかと
疑ってしまう程この街には活気がありました。


それは決して彼らが震災から目を背けているわけではありません。
朝ごはんを食べた食堂の近くには

「心まで汚染されてたまるか」

そう書かれた看板が堂々と掲げられています。
私はこの看板を目にして彼らは間違いなく復興者だと確信しました。

余程強い心と決意がなければ食べ物を扱う食堂の近くにこんな看板掲げられません。
ニュースやTwitterを見ているとどうしても被災地のネガティブな情報を目にしますけれど、
そんな外部の声が一体どうしたんだ?と言わんばかりの宣言は、とても頼もしく思えます。

「福島」と言う言葉が与える印象は震災前後で大きく変わりました。
彼らはそれに真正面から堂々と戦っているのです。


私も負けていられません。

2013/03/20

bitcasaを使ってみて

β版から利用していたけど、なにぶん使い勝手が悪くずっと放置していたbitcasaですが、
今年に入って無事βが外れ本格運用と相成った様で、βユーザには$49/Yearで有料プランが利用できる特典があるとかで、せっかくなのでお試し課金して取り敢えず使っていました。
なんと言っても容量無制限で利用できるストレージサービスは魅力的です。
課金したのが先月の2月末とそろそろ1ヶ月経ちますので、感想をだらだら書いておきます。

今現在までで私がアップロードしたデータはだいたい890GBありまして、まさにインフィニティです。
傍から見ればDropBoxやGoogleDriveで同じ容量を利用する為にbitcasaの10倍程度コストが掛かることを考えると、とても魅力的に映るかも知れません。けどそんなに甘くないんだな。

以下不満点↓

◆クライアントアプリがよく固まる
アップロードにはクライアントアプリを使いますが、これが本当によく固まります。
アップする前にキャッシュにデータをコピーするんですけど、これが大体20GBくらい貯まるとクライアントアプリが固まる。
こうなったらクライアントアプリを再起動するしか無いんですけど、再起動したあとキャッシュにあるデータが一向にアップロードされなかったり。

◆アップロード後に反映されるのに時間がかかる
bitcasaの仕様でアップロードが完了しても、一度キャッシュにコピーしてからアップロードする関係で完了後に目当てのファイルをネットワークストレージから探しても見つからないなんて事が多々ありました。
3時間くらい待つと反映されていたので気長に待つしかありません。

◆データくらいちゃんとコピーしろ
初めの内はコピーしたいデータをドラッグアンドドロップしていたんですけど、無事完了したと思ってもデータが完全にコピーされていないなんて事が多々ありました。
恐ろしいですね。
仕方がないのでrsync使ってコピー取るようにしています。

◆VMware使おうとしたけど無理だった
bitcasaのストレージ内でVMware起動させれば便利じゃないか?と思ってやってみたんですけど、起動はしたものの殆ど使い物になりませんでした。

◆iTunesのデータまるごとバックアップして使ってみた
iTunes in the Cloudがbitcasaによって実現可能になった訳です。この為に課金したんですよ私は。
結論を述べるとメディアの再生は割りと問題なく出来ました。動画は途中で止まる事もありましたが、許容範囲内です。
ただ、ファイルアクセスが頻繁に掛かること(Appのアップデートやメディアの追加)を行うと高確率でクライアントアプリが固まります。
実用レベルで使うのは結構シンドい。

◆まとめ
ファイルアクセスが頻発する様なことや大容量のアップロードを行うとクライアントアプリが固まりアプリの再起動が必要なことを考えますと、せっかくの容量無制限が霞んで見えてきます。
ドキュメント周りやちょっとしたデータの取り扱いでしたらDropBoxの方が遥かに使いやすいです。
大は小を兼ねるとか、誰が言ったんですかね。
それでもこの1ヶ月の間で随分サービスが安定してきていると感じられますので、1年くらい我慢すれば実用できる域まで到達してくれるかもしれませんので期待しています。
ところでbitcasaってエグジットはどうするんですかね?
時間の経過と共にGoogleやAmazonに駆逐されゆくサービスな気がしています。
突然死とか無いですよね?有料ユーザとしては気が気じゃないです。
それでもGoogleやAmazonに買収されれば良いなとか妄想しながらこれから1年間bitcasaを楽しく利用して行きたいと思います。