β版から利用していたけど、なにぶん使い勝手が悪くずっと放置していたbitcasaですが、
今年に入って無事βが外れ本格運用と相成った様で、βユーザには$49/Yearで有料プランが利用できる特典があるとかで、せっかくなのでお試し課金して取り敢えず使っていました。
なんと言っても容量無制限で利用できるストレージサービスは魅力的です。
課金したのが先月の2月末とそろそろ1ヶ月経ちますので、感想をだらだら書いておきます。
今現在までで私がアップロードしたデータはだいたい890GBありまして、まさにインフィニティです。
傍から見ればDropBoxやGoogleDriveで同じ容量を利用する為にbitcasaの10倍程度コストが掛かることを考えると、とても魅力的に映るかも知れません。けどそんなに甘くないんだな。
以下不満点↓
◆クライアントアプリがよく固まる
アップロードにはクライアントアプリを使いますが、これが本当によく固まります。
アップする前にキャッシュにデータをコピーするんですけど、これが大体20GBくらい貯まるとクライアントアプリが固まる。
こうなったらクライアントアプリを再起動するしか無いんですけど、再起動したあとキャッシュにあるデータが一向にアップロードされなかったり。
◆アップロード後に反映されるのに時間がかかる
bitcasaの仕様でアップロードが完了しても、一度キャッシュにコピーしてからアップロードする関係で完了後に目当てのファイルをネットワークストレージから探しても見つからないなんて事が多々ありました。
3時間くらい待つと反映されていたので気長に待つしかありません。
◆データくらいちゃんとコピーしろ
初めの内はコピーしたいデータをドラッグアンドドロップしていたんですけど、無事完了したと思ってもデータが完全にコピーされていないなんて事が多々ありました。
恐ろしいですね。
仕方がないのでrsync使ってコピー取るようにしています。
◆VMware使おうとしたけど無理だった
bitcasaのストレージ内でVMware起動させれば便利じゃないか?と思ってやってみたんですけど、起動はしたものの殆ど使い物になりませんでした。
◆iTunesのデータまるごとバックアップして使ってみた
iTunes in the Cloudがbitcasaによって実現可能になった訳です。この為に課金したんですよ私は。
結論を述べるとメディアの再生は割りと問題なく出来ました。動画は途中で止まる事もありましたが、許容範囲内です。
ただ、ファイルアクセスが頻繁に掛かること(Appのアップデートやメディアの追加)を行うと高確率でクライアントアプリが固まります。
実用レベルで使うのは結構シンドい。
◆まとめ
ファイルアクセスが頻発する様なことや大容量のアップロードを行うとクライアントアプリが固まりアプリの再起動が必要なことを考えますと、せっかくの容量無制限が霞んで見えてきます。
ドキュメント周りやちょっとしたデータの取り扱いでしたらDropBoxの方が遥かに使いやすいです。
大は小を兼ねるとか、誰が言ったんですかね。
それでもこの1ヶ月の間で随分サービスが安定してきていると感じられますので、1年くらい我慢すれば実用できる域まで到達してくれるかもしれませんので期待しています。
ところでbitcasaってエグジットはどうするんですかね?
時間の経過と共にGoogleやAmazonに駆逐されゆくサービスな気がしています。
突然死とか無いですよね?有料ユーザとしては気が気じゃないです。
それでもGoogleやAmazonに買収されれば良いなとか妄想しながらこれから1年間bitcasaを楽しく利用して行きたいと思います。