Twitter上で論争が繰り返されている通信の最適化問題ですが、
そもそもなぜ通信の最適化と称してキャリアが音声や画像、動画を圧縮させてたかと言えば、年々増え続ける帯域圧迫をどう解消していくか、その一つの解だったのだと思います。
その問題提起はとても大事ですし、少しくらい画像や動画が劣化したところで困らないという意見はもっともですが、
ただ、それをキャリアがやってしまってはいかんと思います。
例えばニコニコ動画で高画質な動画を見るためにお金を払ってプレミアム会員になった、
にもかかわらず通信の最適化によってエコノミー画質と化した動画を見せられたらユーザはどう思うでしょうか。
キャリアによる通信の最適化を認めると言うことはコンテンツ提供者とユーザ間で交わされた信頼を毀損する恐れがあります。
渡せると思っていたデータが渡せず、受け取れると思っていたデータが受け取れずではインフラとして信用のおけないものになるでしょう。
一方でニコニコ動画がエコノミー画質の動画を提供することや、Google Photosが画像を最適化させることにはなんら問題がないと考えます。
要はコンテンツ提供者とユーザー間で合意がなされればOKということです。
キャリアによる通信の最適化はその合意の外側で行われるから問題という認識です。
あと通信の秘密や著作権にからめて批判されている方もいるようですが、
そちらは私自身が良くわかってないので特に思うところはありません。