久しぶりにハイジ見ました。ちゃんと最後に見たのは20年以上前だと思います。
結構覚えていたんですけど、子供に見た時と印象が結構違っていて驚きました。
それはデーテおばさんです。
私はあのおばさん嫌いでした。
1話冒頭でハイジにスカーフ被せるんですけど、ハイジとても嫌そうなんですよね。
やめてあげてよ苦しそうでしょって。
その後、アルムおんじに無理やりハイジを押し付ける訳ですけど、あの時の笑顔がね。
子供ながらに分かるんですよ、皮肉を言ってんだなこの人って。
それでアルムおんじにもう来んなって言われたら涙目になりながら山を降りていく。
なんだよあのおばさん。
その後暫くたってまた来るんですよね、デーテおばさん。
もう来んなって言われたでしょ。
頭に変な羽付けてるし、あの格好が嫌でした。
で、ハイジ連れてっちゃう。アルムおんじもペーターも悲しんでる。
デーテおばさんやっぱり酷い人だなって思いました。
結局ハイジは山に戻り、クララが立ってめでたし、めでたし。
ちなみにフランクフルトのクララの屋敷へも
デーテおばさんはなから強引にハイジをおいていきました。
私が子供の頃に感じたデーテおばさんは終始嫌な人なんですね。
でも今回見なおした時、印象が変わりました。デーテおばさん実はすごい人なんじゃないかと。
●アルムおんじが変わった。
村人たちとの交流を絶って1人で山で過ごしていたのに、
最終的には冬の期間は山を降りて村で過ごすようになるし、村人たちとも交流するようになります。
きっかけはハイジなんですけど、
そのきっかけを作ったのは身勝手にハイジをアルムおんじに押し付けたデーテおばさん。
●ハイジは字が読めるようになった。
ハイジがデーテおばさんと暮らしていたら学校へも行かせるだろうから字も読めるようになっただろうけど、
山に居たままだったら恐らくハイジは字が読めないまま、もしくは随分と遅れていたでしょう。
と言うのもアルムおんじがハイジを学校へ行かせたがらなかった。
教会の神父さんが何度も説得するんですけど断固として首を縦に振らないんですね。
それを壊したのがデーテおばさん。
フランクフルトに連れて来られたハイジはクララと勉強するようになるんですけど、
そこで字が読めるようになるです。
その後、アルムおんじが本を読むハイジの姿を見て冬の間ハイジを学校へ通わせる事も決心させる。
すごいでしよ、デーテおばさん。
●クララが立った
クララがフランクフルトでハイジと出会わなかったらクララは一生車いす生活だったのではないでしょうか。
ハイジが山に戻ったあと、クララはハイジに会いに山へ遊びに行くわけですが、
そこで暮らしてどんどん元気になる。
アルムおんじはクララが立てる事を確信し、リハビリをさせたら本当に立てるようになります。
アルムおんじ > フランクフルトの医者な構図は謎ですが、まぁとにかく立った。
デーテおばさんがハイジをフランクフルトへ連れて行き、クララとハイジが友達になったからこその出来事なのです。
デーテおばさんは半ば強引な行動で物語を引っ掻き回します。
おばさんの行動で悲しい思いをし、涙を流した人もいます。
それでも良い方向へ動くきっかけを何度も作ったデーテおばさんを私は少し見直しました。